答が存在しないもの
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/24
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ある男性の一人娘が遺体で見つかる
そして、その娘を遺棄したのは
未成年の少年グループであった。
現行上、未成年は少年法によって
曖昧な形で被害者・世間から隔離保護される。
それに対して何かを見出そうとする人達
少年法に対して何の価値も見出せず、憤りから
犯人のうちの一人を殺害し、なおも残りの
少年を探す父親
その父親を中心に物語りは進む。
警察、被害者、被害者関係者、
加害者、加害者関係者、マスコミ、世間
職業がなんであれ、人である。
人であるから悩み、答を見つけようとする。
あるがまま、一般的なものではなく、
自ら考えた”こたえ”を。
しかし、そんなに”こたえ”は見つからない。
何が正義なのか、何が正しいか。
もっと多くの人が議論し、
少年法は変えていくべきだと、
自分は思う。
答が明確でないからこそ、被害者、被害者関係者を
含め多くの人で議論し、
変えていくしかないんじゃないだろうか。