行ってきた ・・・ 池田亮司展@東京現代美術館

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池田亮司+/-[the infinite between 0 and 1]
【場所】
東京都現代美術館
【開催期間】
2009年4月2日(木)-6月21日(日)
※休館日は毎週月曜日(ただし5月4日は開館)
【開館時間】
10:00-18:00
※入場は閉館の30分前まで
【入場料】
一般1,000円
学生800円
中高生・65歳以上500円
【公式サイト】
http://www.ryojiikeda.mot-art-museum.jp/
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膨大な数からなる美しい連続と
それらからなる音。


一階はπの部屋から始まる。
近づかなければ、一見ただの一枚の黒い物体に見える。
近づいた瞬間、黒い物体は幾つもの数字から成るものだと分かる。
それと同時に 物体の角に注目していくと、
ある数字と物体中で一つしかないある”文字”が発見できる。
その発見によりその物体は、πという実際は無限に続く実体が分からないものを
視覚的に捉えられる数字で限りなく表そうとしている。


地下一階の一枚の白い物体も似たものを表している。
それは数学をまなぶ上で綺麗な象徴的な数字であり、
多くの分野(主に物理学)で非常に大きな役割を果たしている。


また映像が流れているスペースがある。
それらは、きっと始まりの部屋にあったものからなるホワイトノイズのようにも捉えられる。
ぎりぎり数字にみえるものだけが知ることができる世界がそこにはある。
また、壁一面を使った辞書のフルスキャンを視覚化したようなものや、
さまざま基底からなるサイン波のような音を視覚として楽しむことが出来る。



数学に多少の教養があり、
数字を文字として親しめるのであれば十分楽しめる展示である。
自分は楽しめた。
しかし、そうでない場合には、作品に対する紹介がないので、
きっと楽しめないことになってしまう。

その場合、近くにいる係りの人に説明を求めるなどすると良いかもしれない。