特定口座

顧客の上場株式等の簿価、損益を証券会社で管理してくれる仕組み。
それによって、確定申告をしなくて良い、
もしくは、その負担が軽減される制度。
※ちなみに
特定口座と特定管理口座は別物になる。
特定管理口座はそのうち。



・簿価
株式等を買った時の価額。
簿価単価は一株あたりの価額。
100株1,000円で買った場合、簿価単価は10円



・損益
売買によって生じる損と利益。
100株1,000円で購入していた株を
20株300円で売った時は、
300 - 20*10 = 100
と100円の利益。
簿価単価は10円のまま。

特定口座を開設していない場合、自分自身で
株をいくらで何株買ったか、いくらで何株売ったか、
そしてそれをちゃんと自分で管理し、
確定申告を行わなければいけない。



・確定申告しなくて良い、軽減される
確定申告しなくて良いのは「特定口座 源泉徴収あり」
この場合は、先ほどの利益100円に掛かる国税地方税
を証券会社が計算して顧客から徴収し、納税してくれる。
ただし、特定口座が複数の場合(複数証券会社に特定口座を持つ場合)で、
一方が損失だが、他方で利益があるときには、
確定申告をすれば、利益がある口座の方で徴収された税金の
還付を受けることが出来る。
(会社単位でなく、人単位で損益通算する)


軽減される場合は「特定口座 源泉徴収なし」
「確定申告は自分でします」という人向け。
確定申告では「年間取引報告書」で、
「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」を省略することが出来る。
(負担の軽減)

ただし、特定口座が複数の場合には、
それぞれの口座の「年間取引報告書」の金額を合計して、
「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」を作成する必要がある。