死神の精度 読了

死神の精度 (文春文庫)

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、
受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―
そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

友人おススメの一冊。
この小説の主人公は死神である。
そして、その死神の個性がハッキリとしていて、
それが作品にアクセントを与えている。

「死神の精度」、「死神と藤田」、「吹雪に死神」
「恋愛で死神」、「旅路を死神」、「死神対老女」
６つの短編小説からなる。

個人的には、「死神と藤田」「死神対老女」が好きだ。

藤田という今は無き任侠に生きるヤクザがカッコいい。
「死神対老女」では、今までの小説で散りばめられたものが
花を沿え、グッと読ませる。

7days judgement .
7つ目の物語はきっと読者だ。
気づいたら、CDショップに入りびたり、
苗字が町や市の名前であり、
受け答えが微妙にずれていて、
素手で他人に触ろうとしない、
そんな人が身近にいるかもしれない。