アヒルと鴨のコインロッカー 読了

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?
そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、
モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!


背表紙あらすじより一部抜粋

鴨は河崎。アヒルはドルジ。
鴨とアヒルが一緒に歩いていて、
泣き声を聞かずに、違いが明確に分かる人はいるのだろうか。


まさに、鴨とアヒルは本書を明確にだけどさりげなく、暗示している。



2年前の過去と現在が微妙に繋がっているような物語構成。

でも2年前と現在の間は詳細に記載されない。


それは読者がImaginationすることによって、
さらに楽しめるところだからだろう。
ミロのビーナスの両腕がないように。


それを味わった上で、
最初から読み直すと、また違った味がする。


コインロッカーは神様を閉じ込めておけるところなのだろうか。
代用で済ませられるものだろうか。
はたして、椎名は河崎は麗子は、それぞれどういった行動をとるのか。
Imagination.