新釈 走れメロス 他四篇 読了

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

2009年10月25日購入、同年11月2日読了

太宰治走れメロス」、中島敦山月記」、芥川龍之介 「藪の中」、
坂口安吾桜の森の満開の下」、森鴎外 「百物語」の5編を森見さんが現代風(!?)に
リライトした作品。

作中の登場人物には、森見さんの他作品の登場人物がところどころに
現れてくるのがなんとも楽しい。
黒髪の美少女が現れなかった気がするのが残念ではあるけれど。


走れメロスは読んでいて楽しかった。
友情かピンクブリーフかなんて悩みたくもないなぁ。


個人的には、5篇の中で「桜の森の満開の下」が一番だった。


楽しく読めたのだが、
自分がちゃんと原作を読んだものが太宰治の「走れメロス」ぐらいしかないのが悲しい。

他の四篇の原作も近いうちに読んでみよう。