天使と悪魔 鑑賞

小説で「天使と悪魔」は読了したのですが、
映画には映画の良さ、小説には小説の良さがあるということで
映画も鑑賞してきました。


映画での2時間は瞬く間に過ぎた。
建築物の、教会の、美しい映像。
テンポ良く進む物語。
そして、小説とは似て非なる展開。


微妙に重なるようで重ならない別世界の物語となっていた。
小説を未読でも十分楽しめる出来になっている。


以下、脚色が加えられた理由(想像)

・公開順(発行順)が逆である。
 小説:天使と悪魔     → ダヴィンチ・コード
 映画:ダヴィンチ・コード → 天使と悪魔

小説は発行年、映画は公開年。
当然、同一読者、同一鑑賞者に対しての見せ方が変わって来る。
また上記により、ラングドン教授がパワーアップした
のではないかと考えられる。


一点だけ悲しい点を述べるとする。
約2時間という長さの制約、撮影の諸々の条件によって、
映画でのカメルレンゴの目的は、小説での目的に比べて、
非常に小さいように感じなってしまっている。
小説における彼の目的は、筋が通っており、そして大きい。
それに対して、映画における彼の目的が、
地位を求める小さいものに映ってしまっているのが悲しい。