オーデュボンの祈り 読了
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
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コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。
仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。
そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。
しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。
「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、
伊藤は、その死の真相に迫っていく。
伊坂幸太郎さんのデビュー作品ということで読んだ。
引用している紹介文のリンク先にも有るとおり、”虚構と現実が絶妙なバランスを保持し”ている。
喋る案山子「優午」。
その「優午」が殺されることによって始まる島人の役割。
一つ一つの役割によって果たされる大きな案山子の目的。
そして、暴かれる島にない大切な何か。
ぐいっと読ませる作品でした。